モニターご利用のお客様レポート(4回連載/その④)

目次
1.フォトブックが教えてくれた、大切なこと
2.写真供養に行ってきました
3.「父の日」をきっかけに
フォトブックが教えてくれた、大切なこと

手に取った瞬間、写真は「思い出」から「人生の記録」に変わります。
フォトブックが完成し、Y様のもとへお届けした数日後、一本のご連絡をいただきました。
「アルバムのページが破損しているように感じます」。
作業過程で、経年劣化により外れていたページがあり、本来行うべき修復対応が十分でなかったことが判明しました。
大切なアルバムをお預かりする立場として、あってはならないことです。
私たちは、事実を受け止め、心から謝罪しました。
Y様から返ってきた言葉は、私たちにとって忘れられないものでした。
「事前に知らせてくれていたら、ショックはやわらいだと思います」。
「でも、このサービスがもっと広く知られてほしいと思います」。
このように、ご叱責の中にも、温かな激励をいただき、スタッフ一同身の引き締まる思いでした。
信頼をすぐに取り戻すことは不可能ですが、この度の私どもの不手際による不快な思いが少しでも薄らいでいただければと気持ちを込めて、Y様とご両親の写真をコラージュしたフォトスタンドを制作し、お送りさせていただきました。
写真整理は、単なる整理作業ではありません。
人生と感情をお預かりする仕事です。
だからこそ、失敗を隠さず、改善し、誠実であり続けること。
それが『おくってフォトブック』の使命だと、改めて感じています。
アルバムや写真を「減らす」ことが目標ではありません。
思い出を、未来へ手渡せるカタチに整えることが目的です。
この連載が、写真整理や遺品写真整理に悩む方の、最初の一歩になれば幸いです。
——連載・完。
写真供養に行ってきました
日本には古くから、愛用していた道具や大切な人形には「魂が宿る」と考えられる文化があります。
「念を込める」とも言われますが、お世話になったモノや人形とお別れをする際に、ちゃんと感謝の想いを伝えたい、その想いが強ければ強いほど厳粛な儀式が心を癒してくれるのだと思います。
とても美しい文化だと、私たちは思っています。
したがって、私たち『おくってフォトブック』では、残したい写真はフォトブックとして未来へ残し、役目を終えた写真は、感謝を込めて供養しています。
写真供養は、“処分”ではありません。
長い間、家族の歴史を守ってくれた写真へ、「ありがとう」を伝える時間なのだと思います。
データが主流になった今だからこそ、プリント写真の持つ重みを、私たちは改めて感じています。
写真整理とは、モノを減らすことではなく、人生を見つめ直す時間なのかもしれません。
写真供養の場合は、ご本人の姿が写っているものなので、特に感謝の想いや、ずっと忘れない誓いが、儀式を通して成就されるのだと思います。
晴天の中行われた、写真供養。
私どもが、お客様の代役として写真供養に参加することにより、大切な写真を手放すことを前向きに捉え、心の整理につながることを願っています。
「父の日」をきっかけに
ご依頼いただくお客様の中には、「父が亡くなってから、アルバムを開けなくなった」と、言われる方もおられます。
「見ると、思い出してしまうから」。
「声まで聞こえてきそうだから」。
でも、写真を放置してしまうと、“本当に過去のもの”になってしまいます。
その写真には、家族を守ろうとしていた時間や、不器用な愛情や、ちゃんと生きていた証が写っています。
父の人生を、誰かが見返せるカタチにしておくこと。
それはきっと、残された家族への愛情でもあるのだと思います。
今年の父の日。
押入れの奥のアルバムを、少しだけ開いてみませんか。

