23年間のファミリーヒストリーを、7冊のフォトブックにまとめたご依頼を紹介しています。
写真に宿る、お母さんの愛情
今回は、以前このエピソードで取り上げさせていただいたお客様の続報です。
そのお客様は6つのダンボール箱に分けて、合計約7,000枚の写真を送っていただきました。
写真の内容は、まさに家族の歴史。物語はご夫婦二人からスタートし、第一子の男の子が誕生。やがて第二子、再び男の子が誕生し、最後に待望の女の子が誕生。二人だけの家族から5人家族へと賑やかに成長してゆく、1992年~2015年までの幸せ満載の、23年間のファミリーヒストリーです。
このご家族ですが、
撮影兼アルバムづくりを担当していたお母さんがとってもマメな方で、(撮影に関しては時々パパも頑張って協力していました)お子さんが成長する上で節目となる行事やイベント、誕生日や習い事の発表会など、すべて抜かりなく写真に収められていて、その完璧ぶりにあっぱれと感心させられました。
子どもの成長に大いに役立つ
以前、ある保育学の専門家さんが書かれた手記を読んだことがありますが、こんなことが書かれていました。
「子どもが自分の幼い頃の写真やアルバムを見て喜ぶのは、成長するうえでアイデンティティの確立に、写真やアルバムが大きな役割を果たしているから」。
アイデンティティとは、自分が自分であること、さらにはそうした自分が他者や社会から認められているという感覚のこと。
自己肯定の根幹を成すものです。
子どもは自分が写っている写真を通じて、「自分は自分である」という自己認識を持つのだそうです。
母親に抱かれている赤ちゃんの時、パパに肩車されている幼い時、一人で自転車に乗れるようになった少年・少女時代。そして親よりも友人の方が大切になる思春期など、写真は自分が存在しているという感覚を、連続して見せてくれます。その連続したつながりを実感することで、アイデンティティは確立されるのだそうです。
したがってこのお客様のように、子どもたちの成長をきめ細やかに撮り続けた写真は、子どもたちの自己形成に、とても大きな役割を果たしたのではないでしょうか。
先にご紹介した保育学の専門家さんは、こんなことも書かれてました。
「子どもたちが自分の写っている写真を見ることが好きなのには2つの意味があります。一つは楽しい思い出の確認、再現をすることで、その世界観に自分が浸る再経験をすること。そしてもう一つは、写真の中に自己の存在を見出し、自分と家族や友達とのつながりを確認する作業です」。
もう立派な大人に成長された3人のお子さん。
今回『おくってフォトブック』にご依頼いただいたことにより、幼少期から大人に至るまでの家族の歴史を、手軽に見返すことができるようになります。
海や山やレジャー施設など、いろんな所へお出掛けし、家族で楽しんでいるシーンを見る事で、両親が子育てを大いに楽しんでいたことを感じるはずです。
自分が存在することで両親が喜びを感じていた事実。
子育てには、大変だ、苦労の連続など、ネガティブなイメージが付きまといますが、決してそんなことはありません。
親も子も、家族みんなではしゃいでいる写真が証拠です。
すこし大げさかも知れませんが、家族みんなでフォトブックを囲んで、楽しかった思い出を語り合うことが、少子化解決へのきっかけになるのかも知れませんね(笑)。
さて、このご家族場合、お母さんが撮りためた写真を7冊のダイジェストなフォトブックにまとめました。
仕上りはハードタイプ60ページに統一。
表紙にはvol.1~vol.7までを表記していますが、フォトブックを重ねたり、本棚に立てて並べた際、背表紙に印刷ができないため、順番の乱れが分かりません。
※『おくってフォトブック』がご提供しているハードタイプは、日本最高クラスの製本加工技術を誇っていますが、世界でたった1冊のオンリーワンのフォトブックを製作のため、申し訳ありませんが背表紙への印刷ができません。
そこで、冊子のカラーを表紙と裏でセパレートし、
次の冊子と色がつながるデザインをご提案。
これで重ねても、立てて置いても順番の乱れが一目で分かります。
お客様にもご了承をいただき、色のつながりで時の流れが分かる、7冊を無事にお届けすることができました。
後日、お客様から喜びのメールをいただき、私たちも提案して良かったと最上級の達成感を感じました。
今回のお客様には多くの事を学ばせていただきました。幸せな瞬間はその時だけでなく、熟した果実のようにその後にも味わい深い幸せをもたらしてくれるんですね。
さて、もうすぐお盆です。ご先祖様を偲ぶお盆をきっかけに、写真整理をはじめてみませんか?
『おくってフォトブック』に、いつでもお気軽にお問合せください。