160冊のアルバムを、11冊のフォトブックにまとめた事例を紹介

目次
1.本懐を遂げた想いに浸れる瞬間
2.お客様が送ってこられた写真
3.まとめた内容
4.直接お会いして、ご要望を確認
5.160冊のアルバム
6.写真は、時を結ぶバトン
本懐を遂げた想いに浸れる瞬間
先日『おくってフォトブック』をご利用いただいたお客様から、感動的なハガキをいただきました。
結婚→一人息子の誕生→息子の成人→両親の他界と、家族の密度が薄まっていく中、実家に大量に保管されていた過去100年近くのファミリーヒストリー写真群。何とかして子孫達に伝えなければと思い、今回御社にお願いしました。担当の方も深く共感頂き、製作過程も思い出となりました。大変良い財産が残せて、私は責任を果たせたという気持ちです。ありがとうございました ! !
お客様が送ってこられた写真
・アルバム160冊
・ポケットアルバム14冊
・バラ写真142枚
写真合計11,403枚
11,403枚の写真を11冊のフォトブックにまとめました。
まとめた内容
・父のスナップ:父の幼少期~成人、晩年まで
ハードタイプ38ページ(写真190枚)…1冊
・母のスナップ:母の幼少期~成人、晩年まで
ハードタイプ24ページ(写真100枚)…1冊
・両親の結婚&ハネムーン
ハードタイプ24ページ… 1冊
・祖父母
ハードタイプ12ページ(写真38枚)…1冊
・両親、本人ファミリーヒストリー:本人の誕生からの家族の歴史
ハードタイプ52ページ(250枚)…4冊
・本人ファミリーヒストリー:結婚、子どもの誕生からこれまでの家族の歴史
ハードタイプ54ページ(260枚)…3冊
上記の通り6つのジャンルに分けて、11冊のフォトブックにこれまでの歴史をダイジェストにしてまとめました。
直接お会いして、ご要望を確認
実は、このお客様は、地元岡山の方で、貸倉庫に預けてあった大量の昔のアルバムや写真を『おくってフォトブック』に送っていただき、到着後、わざわざ事務所にご足労いただき、送ってこられた写真について説明をしていただきました。
お客様の場合、写真の枚数が大量なので、箱に入れて送っていただくだけで、写真の整理・選別・構成プラン・編集まですべて私どもが行い、お客様のご負担を最小限に、思い出がしっかりよみがえる、安心の「全部おまかせコース」を選択されたのですが、「長い間放置していて、写真内容の記憶が曖昧なので、もう一度ざっと目を通して、どのように写真をまとめてもらうか考えたい」と、おっしゃられたので、別日に改めてご来社いただき、お客様と一緒に写真選別作業を行うこととなりました。
160冊のアルバムは大量です。お客様は朝から夕方まで昼食ヌキで、ノンストップでフセンを片手に真剣な眼差しで写真選別を行われました。お客様がアルバムをチェックしやすいよう、スタッフがアルバムの時系列を整え、ポケットアルバムやバラ写真の中に同時期のものが埋もれていないか確認したり、サポートさせていただきましたが、あまりにも写真の量が多すぎて、1日で選別を完了することはできませんでした。半分以上の写真が選別できず残ってしまいましたが、残りはすべて私どもに任せていただけることとなりました。
ただ、お客様に行っていただいた写真選別はとても貴重な資料で、ベストな写真整理を実現するための重要なヒントになります。お客様がフセンを付けた写真を拝見することによって、お客様の思考や意図を享受することができます。お客様のご協力は、お客様が求める理想的な写真整理実現へのカギになります。
160冊のアルバム
ご依頼いただいたお客様のお父さんが、大変マメな方で、家族の写真を160冊のアルバムに納められていました。
そのアルバムは、1961年の両親のご結婚からはじまり、1963年のお子さん誕生(ご依頼人)、そして1998年にはお孫さんが誕生し、2014年まで。53年間の家族の歴史が隙間なくびっしりと納められていました。
実は、このシリーズとは別に、祖父のアルバムやお父さんの少年時代のアルバム、お母さんの少女時代のアルバムもあったので、親子4代、100年を超えるファミリーヒストリーを今回まとめたこととなります。
160冊のアルバムを整理しながら、お父さんの家族に対する愛情がひしひしと伝わってきて、「家族ってやっぱりいいな~」と作業を通して幸福感に満たされました。
写真は、時を結ぶバトン
押し入れの奥深くに眠っている、重ねられたアルバムの山。耳を澄ませば、一枚一枚の写真には、声があります。言葉にならない微笑み、風のにおい、家族のぬくもり、そして語られなかった想いが、確かにそこにあります。
お客様からお預かりした11,403枚という、重みある時間のかけら。
100年のファミリーヒストリーは、名作映画を何本も観ているようでした。
お母さんの笑顔。お父さんのまなざし。ふたりの新婚旅行、祖父母の面影。
そして、自身の成長と結婚、お子さんの誕生、成人まで——
大切な節目が、それぞれ1冊にまとめられて、未来へと託されました。
「家族の密度が薄まっていく」そんな一抹のさみしさを抱えながらも、お客様は写真整理を行い、“想いをカタチにする”ことができ達成感を得られたのではないでしょうか。
11冊のフォトブックは、ただの写真ではなく、家族という歴史を未来に渡す「タイムカプセル」。心の深いところで「伝えたい」と願う気持ちそのもの。
たとえ世代が変わっても、この写真たちを見た人は「私たちはつながっている」と、きっと感じてもらえるはずです。
100年のファミリーヒストリーをカタチにすることに関わることができたこと——それは私たち『おくってフォトブック』にとって、何よりの喜びです。
くしくも今年は「昭和100年」の年です。
あなたも今年をきっかけに、これまでの家族の歴史を『おくってフォトブック』でまとめてみませんか?
