アナログ写真のデータ化について

1.データ化のこだわり
2.モノクロ写真のカラー化
3.データ化の盲点
4.フォトブック vs. データ 写真を見る機会に与える影響
5.スタートの春

データ化のこだわり

大量のアルバムや紙焼き写真(プリント写真)を、すっきりコンパクトなフォトブックにまとめる『おくってフォトブック』。山のようにあるアナログ写真の中から“残すべきいい写真”を厳選し、ハイライトシーンが凝縮された、ダイジェストなフォトブックに仕上げるには、データ化が大切です。『おくってフォトブック』で実施するアナログ写真のデータ化プロセスは、お客様の貴重な思い出を最高の品質で保存するために重要な工程。どのようにデータ化するのかによって、フォトブックの仕上りだけでなく、永久保存版となるデータの品質が左右されます。今回は『おくってフォトブック』のアナログ写真のデータ化について、こだわりポイントごとにその理由と重要性を詳しく説明します。

こだわり①アルバムのフィルムの扱い
フィルムアルバムはシワになっているものが多く、フィルムをめくり、写真を慎重に剥がして1枚1枚丁寧にデータ化を行います。アルバムから写真が剥がせない場合は、大型のマシン、もしくは複写にてデータ化を行います。

こだわり②ホコリや汚れの除去
データ化のプロセス中にホコリや汚れを、できる限り除去します。写真の画像内に最初からゴミやヨゴレ、傷などが入っていて目立つ場合(特に顔にあるもの)は、修正を施します。

こだわり③反りや歪みのチェック
データ化の際には反りや歪みがないかを厳密にチェックし、問題があれば即座に再度データ化を行います。

こだわり④修正作業
データチェックの際、ゴミや傷を発見した場合は、丁寧に修正を行います。また、モニターで拡大して見ないと分からないことですが、白フチが付いている昭和時代の紙焼き写真(プリント写真)の中には、平行や垂直がズレているものがあるので、ズレている画像は平行・垂直を正しく修正します。

こだわり⑤記念写真の修正
額に入れられた大判の写真や、結婚式、七五三などの写真は、特別な思い出の写真なので、細部まできれいに見えるよう配慮しています。

こだわり⑥明るさとシャープネスの調整
全体的に写真の明るさを調整し、シャープにすることで、写真のディテールを際立たせ、視覚的な魅力を向上させます。

こだわり⑦解像度の調整
表紙などに大きく使う写真は、高解像度でデータ化を行い、高品質の印刷が可能になるようにします。

こだわり⑧色味の調整
昔のモノクロ写真の中には青く反射してしまうものがあるので、それらの問題を解決するために、色味を調整し自然な見た目に修正します。

こだわり⑨写真の切り抜き
写真を切り抜く際には、経年劣化やデータ化する際の歪みを考慮して、若干内側を切り抜きます(モニターで拡大表示しての作業なので、普通に見るだけでは分からない程、細微な作業)。これにより、写真のフレームが整い、見栄えが良くなります。

こだわり⑩白いフチの取り扱い
古い写真の特徴である白いフチは、少しでも画像を大きく表現するためカットしますが、集合写真をはじめ、白フチ内に日付や観光地名、イベント名など、思い出の想起に役立つ大切な文字が記載されている場合は、残すようにしています。

こだわり⑪コメントのデータ化
『おくってフォトブック』の特長の1つであるコメントのデータ化については、
写真と同時にデータ化し、ミスなく正確に写真と紐づけるよう作業を行っています。

以上のように、『おくってフォトブック』のアナログ写真のデータ化サービスは、ただの写真保存以上の価値を提供します。時間とともに劣化する写真をデジタル化し、色あせることなく、永続的に保存可能な形式に変換することで、お客様の思い出はカタチを変えてもその鮮明さを失わず、未来へと受け継がれます。

モノクロ写真のカラー化

『おくってフォトブック』に写真整理をご依頼いただくお客様の中には、ご両親の若い頃をはじめ、ご先祖様の写真のカラー化を要望される方がおられます。
カラー化することで、ただの古びた写真が生き生きとしたストーリーを語りはじめます。どこか非現実的だったモノクロの世界がカラーになることで、人々の服装やその時代の風景が現実のものとして感じられ、視覚的な詳細が感情的なつながりを生み出し、まるで写真の中の人々の表情や背景の色が、その時の気持ちや空気感を教えてくれるかのように変化します。ただ色を加えただけなのに、とても不思議な現象で、モノクロ写真は新たな命を得たように、過去と現在との対話が始まります。カラー化は、写真に新しい次元を加え、過去の人々や場所に現代の私たちが触れることを可能にします。このプロセスを通じて、私たちは祖父母が若かった頃の日常や、親が子供だった頃の色彩を見ることで、家族の歴史をより深く理解し感じることができます。モノクロ写真のカラー化は、記憶に何らかの作用を及ぼすのかも知れませんね。

データ化の盲点
これまでお話してきた通り、アナログ写真をデータ化するととても便利です。場所は取らないですし、大切な写真をほぼ永久的に保存することができます。ただ大きな問題は、突然データが消えてしまう危険性があることと、あれだけ大切だと思っていた写真を見なくなってしまうことです。『おくってフォトブック』に写真整理のご依頼をいただく際、「以前紙焼き写真(プリント写真)のデータ化をしたんだけど、データ化したことで写真を見なくなってしまったので、『おくってフォトブック』で改めて写真を厳選して冊子にしようと思って」と、言われるお客様がおられます。そうなのです…。スマホに溜まった写真を見返すのが面倒なように、せっかくデータ化したのにデータ化したことによって写真を見返す事がおっくうになる人が多いのです。

フォトブック vs. データ 写真を見る機会に与える影響

写真をフォトブックにまとめると、物理的な存在として常に目に見える状態にあります。この「見える形」が存在することで、家族や訪問者が手に取りやすくなり、自然と写真を振り返る機会が増えます。また、フォトブックは触れることができるため、視覚だけでなく触覚を通じても感情的なつながりを感じやすくなります。一方で、写真をデジタルデータとして保存すると、その存在が目に見えなくなります。これにより、データを積極的に探して見なければならないため、見る動機が自然と減少します。特にデジタルデータはデバイス内に隠れており、見るためにはデバイスを起動し、ファイルを開く必要があります。この手間が写真を見る頻度を減少させる大きな要因になっているようです。
ただ、アナログ写真のデータ化は絶対にやっておいた方がいいと思います。保存という観点ではメリットが絶大です。場所も取らないですし、簡単に写真をシェアすることもできます。したがって、フォトブックとデータ、写真の残し方には役割があるのです。いつでも手に取って気軽に写真を見ることができるフォトブックと、しっかり保存できるデータ。データさえあれは、いざという時にも安心です。『おくってフォトブック』では、サービス開始からずっと大切な写真はフォトブックとデータ、2つのカタチでまとめて残すことを推奨しています。古くて貴重な写真や心に沁みる印象的な写真、大切だからこそ『おくってフォトブック』方式をおススメします。

スタートの春

いよいよ春です。春は何事もスタートに最適の季節です。その上、2025年は「昭和100年」という記念すべき年でもあります。写真は人生のあかしであり、家族の絆を語る宝物です。2025年、「昭和100年」を迎えるこの年は、昭和時代に撮られた貴重な写真を整理し、未来へとつなげる絶好の機会です。
昭和のアルバムには、激動の時代を生き抜いた家族の歴史が詰まっています。それは、ただの記録ではなく、祖父母や両親がどのように生き、家族を守ってきたのかを教えてくれる「家族の教科書」です。この大切な教科書をそのままにせず、見応えのあるダイジェストなフォトブックにまとめることで、次世代へと受け継ぐ価値ある強化書へと生まれ変わります。
『おくってフォトブック』では、お客様一人ひとりの思いを大切にしながら、昭和の思い出を整理し、美しくコンパクトなフォトブックとして未来に残すお手伝いをしています。昭和の写真整理を通じて、家族の歴史を未来へとつなぐ新しいカタチを一緒に作り上げませんか?私たちは、昭和100年を機に、多くのお客様に「フォトブックを通じて家族の歴史を見つめ直す喜び」を提供できるサービスでありたいと考えています。ぜひ、この記念すべき年に写真整理をはじめる一歩を、私たちとともに踏み出しましょう。

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