写真整理と終活について

1.中尾彬さんについて
2.大量の写真を減らした方法
3.写真は止まっている映画
4.写真選別のコツ
5.忙しい方のために

中尾彬さんについて
独特の低音ボイスとストールをねじって巻く「ねじねじ」がトレードマークだった俳優の中尾彬さんが、去る2024年5月16日に心不全で逝去されました。享年81歳でした。ここに改めて、ご冥福をお祈り申し上げます。
生前、中尾彬さんは奥さんの池波志乃さんと一緒に、終活に熱心に取り組んでいることで有名でした。
今回は、『婦人公論』2021年8月24日号の夫婦対談記事の中から、写真整理に関するところを抜粋して、ご紹介します。
※婦人公論.JP 5月22日再配信

大量の写真を減らした方法
池波 大量にあるものは、きりがないから処分にもコツが必要ね。

中尾 特に本は、1冊ずつ「要るか要らないか」を考えてちゃ日が暮れる。

池波 本でも何でも、絶対手放したくないものを先に除けておき、それ以外は目をつむって処分。それがいちばん早いと思うの。

中尾 処分といっても、志乃の場合は、価値のわかる人のところに「移動させたい」という考えだ。

池波 本はみんなの財産だと思っているから、その本を探している人がいつか出会えるようにしておきたくて。推理小説、料理の本、美術書など古書店ごとの得意ジャンルをインターネットで調べて引き取ってもらいました。

中尾 写真も必要なものだけ抜いて、あとはごっそり捨てる方式。家に残したのは30、40枚だったか。

池波 私たちはまだ仕事をしているから、資料として必要な写真は選んで事務所に預けた。「死んだ後は適当に処分してね」と。(笑)

中尾 夫婦生活も40年以上、思い出の写真といっても、似たようなものばかり。せいぜい春夏秋冬それぞれ1枚ずつあればいい

池波 私が選んだポイントは、その1枚で「このときはね~」と2人で話ができる写真ね。それが何枚かあれば、ときどき晩酌しながら眺めて楽しめるし。

中尾 洋服や眼鏡などの小物は、映像の仕事を完全にリタイアしない限り、衣装として必要だな。

写真は止まっている映画
中尾彬さんと池波志乃さんは、写真整理についてこのように語っておられます。私たちもこの考え方に大賛成です。
ただお二人ともタレントさんなので、手元に置いておく以外の写真を事務所に預けることができましたが、一般の方は不可能です。
したがって、中尾彬さんが必要だとおっしゃっていた30、40枚の、約4、5倍、150枚~200枚を目安に“残すべき写真”を選別するといいのではないでしょうか。
「このときはね~」などと語れる写真は限られます。1枚の写真からドラマが展開するような写真は、必ず残しておくべきです。それに子どもの成長記録や貴重な顔ぶれ、人生の転換期なども残すべき写真と言えるでしょう。

写真選別のコツ
ここからは、写真枚数をダイエットさせるテクニックを伝授いたしましょう。
まずお手元にある写真を半分にします。500枚なら250枚、100枚なら50枚です。ピントがぼけているもの、被写体がキレイに収まっていないもの、何を撮っているのか分からないものなど、どんどん外していきます。同じようなアングルのものも、一番いいものだけを残して、その他のものは外します。この作業を何度か繰り返して、半分に減容します。半分にすることができたら、次に写真に写っている内容を吟味します。1イベントに1枚。多くても2枚に絞り込みます。例えば、この年の運動会の写真は1枚だけ。この時の旅行も1枚だけ。この時のおゆうぎ会も1枚だけ。どうしても選び切れない場合のみ2枚でもいいですが、基本的に1イベント1枚に絞り込みます。こうすることによって、500枚なら約150枚、100枚なら約30枚にダイエットさせることができます。
ただ、じっくりと写真と向き合うには、時間とエネルギーが必要です。でも、とても意義ある、取り組むべき価値のある作業なので、ぜひチャレンジしていただきたいものです。

忙しい方のために
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