ある病院に掲載されていたあるメッセージを通して、家族写真について考えてみました。

ある病院にて
私が通院している大学病院に「私を支えているもの」をテーマに、患者さんのコメントが掲示されていました。

「私の支えは、家族の未来です」
私は幼少期から様々な苦労をして育ちました、生まれた子どもや家族を大事にしていく事で、幸せになれました。
過去は変わらないけれど、“この地点”から自分の心がけで幸せになれることを知りました。
いつか子ども達が結婚して、その相手の方達や子ども(孫)を大切にして、お正月などに我が家に来てくれた時に、料理を振舞って、みんな楽しそうに私の料理を食べてくれる…その風景を絶対見たいから、治療を頑張ろうと思います。

そしてもう1枚。

「わたしを支えてくれるもの」
私が卵巣がんと分かった時、子どもは中学1年と小学4年でした。
今まで病気はほとんどした事がなく、入院は出産の時くらいでした。
手術で10日間程の入院をし、化学療法で2泊3日の入院を3週間毎にしました。コロナ禍ということもあり、学校の行事はなくなり、学校に出向いて行く事はほとんどありませんでしたが、子どもたちの事や家の事全てを主人に任せないといけなくなり、家族の生活が一変しました。
化学治療をして退院して家に帰ると徐々に副作用が出てきて、子どもと話すことも出来ない程倦怠感が強く、トイレに行く、薬を飲む以外は寝たきり状態でした。
それも治療回数を重ねる毎に少しずつマシになり、ほぼ今まで通りの生活が出切る様になっていきました。
今も治療は続いていますが家族にはほんとうに支えてもらっています。
今は体調は落ち着いている方ですが、ここに来るまでにはいくつもの厳しい状況がありました。そのたびに絶対越えられる、辛さの向こうに子どもがいると思って乗り越えて来ました。
今が底だから上がっていくだけと信じて、じっと耐えていた時もありました。
職場の人たちに支えられたり、治療に来た時には看護師さんにも支えられています。私に関わって下さる人たちに支えてもらっているなぁと感謝しています。

この二つのメッセージを読んで、胸が熱くなりました。
私たちは写真整理のお手伝いをしているので、これまで数多くのご家庭の写真を拝見してきました。
そこには家族で料理を囲み、団らんするシーンや、誕生日をお祝いするシーン、仲間とパーティーをするシーンなど、微笑ましい写真がたくさんありました。
でもその1枚1枚、その一瞬、一瞬が奇跡だったんですね。
何かの大会で優勝するとか、難しい試験に合格するとか、昇進して出世するとか、会社が大きくなるとかじゃなく、みんなで料理を囲む、みんな笑顔で同じ時間過ごす…、そのこと自体が大成功。幸せ達成の証なんですね。
幸せがつづいていると、その状況が最幸であることに気づかなくなってしまうのかも知れませんね。
病院に掲示されていたお二人の患者さんのメッセージは、本当に大事なものについて気づかせてくれました。
闘病生活は辛いでしょうが、なんとか乗り越えて、ご家族みんなであの時は大変だったな~と言える日が来ることを願っています。

写真が教えてくれる
写真には、その時の姿や表情が残されています。
アルバムづくりをしていた人の中には、日付や場所の記録だけでなく、その時の感想やエピソードまで書き残している方もおられます。その手書きのコメントはとても貴重なもので、私たちは絶対残さないといけないもの…と考えています。
お客様は写真、画像を残すためだけに私たちにご依頼いただいたのではなく、将来の自分や未来の子孫の励みになる、思い出をしっかり残し受け継がせるために、私たちにご依頼いただいているはずだからです。

ここで改めてご挨拶です
「古いアルバムを整理したい」「大量の写真をまとめたい」「いい写真だけを残して、コンパクトにまとめたい」など、さまざまなキーワードを駆使して、私たち「おくってフォトブック」を見つけてくださりありがとうございます。
私たち「おくってフォトブック」は、理想の写真整理を追求して2020年にサービスを開始しました。
古くて貴重な写真をデータ化するだけでなく、いつでも手軽に見返すことができるすっきりコンパクトなフォトブックとしても残す。“大切な思い出を「冊子」と「データ」2つのカタチで残す”を合言葉に写真整理のお手伝いを行っています。
なぜ2つのカタチにこだわるのかというと、データだけでは見ないという方が多いのと、元のアルバムのままでは取り廻しが悪く、データと同じく見ないというご意見が多かったためです。
画像の劣化と保存を考えるとデータ化は当然必要。そして重くてかさばるを解決するためには、人生のハイライト、見どころだけを凝縮し再編集したダイジェストのフォトブックにすれば、薄くて軽いスマートな冊子に変身させられるので、思い出をもっと見返す頻度もアップすると考え、「冊子」と「データ」2つのカタチで残すことにしました。※データはある日突然消えてしまう危険性もあります。
お客様の写真整理のヒントになるよう、エピソードを通じてこれまでご依頼いただいたお客様の様々なご要望を紹介していますが、ピッタリくるケースを見つけるのは大変だと思います。
なのでご遠慮なく、いつでも気軽にお問合せください。
ネットショップなのに…という疑問もあるかも知れませんが、大切な思い出をしっかり残すことは、オートマチックではできません。メールでもお電話でも結構です。
どのように思い出を残したいのか、詳しくご要望をお聞かせください。写真を残すスタイルは人それぞれです。
私たちはみなさんの“ちゃんと残したい”をフルサポートいたします。

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