写真供養“お焚き上げ”に参拝し、感じたこと
インタビュー
6月1日に行われた写真供養には、『おくってフォトブック』から3名のスタッフが参列しました。
当日の“お焚き上げ”には、写真館やカメラマンだけでなく、一般の方も多く来られるので、一般の方から写真に対する想いを伺う良い機会なので手分けしてインタビューを行いました。
[女性1]
ダンボール1箱分のご自身の写真を供養に来られました。
「自分だけでなく、家族や友達が一緒に写っているから、簡単にすてられない」。「自己満足かも知れないけど…、ちゃんと供養というカタチが取れてスッキリした」。そう話していただけました。
[女性2]
両親の写真の供養に来られました。
実家の整理をしたら出てきたと、手提げ袋2つに入った写真を見せていただきました。「写真は特別。他のものと一緒に捨てられない」。
「大切なものだから丁寧に扱いたかった」。「これなら許してもらえると思う」。とニッコリ微笑んで境内を後にされました。
[女性3]
数年前に写真供養をされたそうで、“お焚き上げ”の厳粛な空気感を味わいたくて参列しているそうです。コロナ禍があったからか、今回は供養する写真の量が多いと話されてました。祈祷や“お焚き上げ”に参列することで、供養したくなかった写真に、ずっと忘れないよ…そんな想いが込められているようでした。
帰り際に声を掛けてくださり、「今年も来てよかった、安心できた」と、言われてました。
[男性1]
フォトグラファーをされているそうで、以前から写真供養に興味があり、今回初めて参列されたそうです。
「写真に関わる者として、ちゃんと供養してもらえるのはありがたい」。「写真には魂が宿るって言うけど、まんざらでもないと思う」。「特に古い写真には、写っている人の想いだけでなく、大切に保管していた人、その写真を見ていた人たちの想いが宿っているのかも知れませんね」。
「とにかく、ゴミではなく“お焚き上げ”してもらえると嬉しい」。「私は今回が初めてですが、たくさんの写真関係者が来られていて、来年も参列したいと思っています」。そう話していただきました。
[男性2]
両親が亡くなり、家の片づけをしていたら大量の写真が出てきたそうです。
ゴミとしては捨てられないと思い、友人に相談したところ、写真供養のことを教えてもらい今回の参列となりました。「“お焚き上げ”だけでなく、ご祈祷まで受けさせてもらえてとても嬉しい」。「今度は自分の写真をまとめないとね」。そう話していただけました。
[男性3]
写真関係の方で、写真供養を38年続けているけど“お焚き上げ”の最中に雨が降ったことがない、本当に幸運だね…と笑っておられました。「県内の小さな写真館などが減ってきて、写真を処分したいけど、どこに相談すればいいのか、どこに持って行けばいいのか分からなくて、困っている人が多くおられると思う」。「ちゃんと整理したいけど、整理できなくて供養に来られる方も多い」。「ここだけでなく、いろんな所で写真供養は行われているけど、全国の都道府県でやってる訳じゃないから、岡山在住の人はある意味ラッキーかも知れないね」。燃え残った写真が残っていないかこまめに確認しながら、そう語ってくれました。
総括
写真関係者や一般の方のお話を伺い改めて感じたことは、思い出が詰まった写真は簡単には手放せない…ということでした。
写真供養に参列されていた人が口を揃えて言っていたのは、「ゴミとして捨てたくない」「大切な人が写っているから、できれば処分したくない」「写真は他の物のように捨てられない」でした。
自分自身の写真は割り切って処分できるけど、お世話になった方やおじいちゃん、おばあちゃん、両親の写真に関しては、なんとなく後ろめたい気持ちになってしまうのは、人として当然ではないでしょうか。
そんな人のために“お焚き上げ”の行事があることは、ありがたいことです。今回も、祈祷を捧げている宮司さんや写真館など写真関係者のみなさんの取り組みを拝見し、写真整理のお手伝いをしている私たちも、身が引き締まる思いでした。
これからもご依頼いただくお客様のご期待にしっかりお応えできるよう、それぞれの想いに寄り添った作業を心掛けたいと思います。
デジタル写真もプリント写真も、写真整理に困ったら『おくってフォトブック』にお声がけください。みなさまのご用命を心よりお待ちしています。