「子どもたちの成長をしっかり残したい。」そんなお客様のご要望にお応えした事例を紹介しています。
気づき
写真整理サービスという仕事柄なのか、あるコラムのタイトルが目に留まった
「すべての大切なものは、失って初めて身に沁みてわかるものだ」。
私たちが取り扱っている写真も然り。失ってしまうと取り返しがつきません。
それまでずっと一緒だった人と離れて暮らすことになってしまった。いつもそばで微笑んでいてくれた人がいなくなった。家族のように愛していたペットが逝ってしまった。写真を見て、あの時が最後だったんだな…と改めて気づかせてくれることがあります。
そしてそのコラムには、こうも書かれていました、「配偶者や家族が自分にとってなにより大切な切実な存在であるのは、これまでに、ほかの誰のものでもない自分たちだけの時間を共有してきてたことにあるのだろう」と。その通りです。自分たちだけの時間の共有こそが、家族写真を特別なものにしています。
具体的なシーンが写真に写っていなくても、画像の中に写り込んでいる何かがヒントとなり、記憶を呼び覚ましてくれるから不思議です。
子どもたちの成長
お問い合わせいただいたお客様から、ダンボール箱が6箱届きました。
箱の中にはアルバム2冊と大量のBOXタイプのポケットアルバム、それにジップロックに入れられたバラ写真が数束、丁寧に整理されて入っていました。
写真にはパパとママ、それに3人のお子さん、5人家族のスタートからこれまでの記録がビッシリ刻まれています。
最初のお子さんの誕生からはじまり、そのお子さんが大学に入学するまでのトータル約7,000枚。1冊に約300枚の写真を掲載することができる、ハードタイプ60ページ7冊にまとめることになりました。
母の想いと父の支え
最初のお子さんの誕生日が14日。
それから最初の七五三を迎えるまでの三年間。ずっと毎月14日には必ず撮影。その写真を見るだけで、どれだけ大切に育ててもらってきたのか伝わってきます。
二人目の弟さんが誕生してからは、子育ての忙しさ、疲労も倍増するので、さすがにお兄ちゃんと同じようにはいきませんが、それでもお出掛けや催し物の際には必ず撮影を心掛けておられたようで、末っ子のお嬢ちゃんも含めて、3人のお子さんの成長の歩みが見事なまでに事細かく残されています。
どこのご家庭も同じですが、お子さんが誕生してからは、被写体はほとんど子どもが独り占め。ときどきママと一緒にパチリ。
パパと一緒の写真はレアものです。したがって皆さんに伝えたい。
もっとママやパパと一緒の写真を撮ってください。できれば、おじいちゃんやおばあちゃんとも…。写真はその時そこに居た証明でもありますが、誰と一緒だったかがとても重要です。
写っていたシーンのことだけを思い出すのではなく、多くの笑顔に包まれていたこと、多くの人に愛された人生であったことを実感するためにも、その時一緒にいた人と写っていることが大切です。そしてそのような写真を見ることで、自己肯定に繋がり、幸福感に満ちたノスタルジックが心に安らぎを与えてくれます。
また、お客様の写真をお預かりし、写真整理のお手伝いを行っていますが、私たちはあくまでも第三者です。でも第三者だからこそ、当事者よりも見えるモノがあります。どんな時も子どもたちを優先し、子どもたちのためだけに生きてきたお母さん。日頃の仕事の疲れをひた隠し、慣れない家族サービスに奮闘するお父さん。私たちは毎回そんなご両親の健闘に感服しながら、写真整理を行っています。
人生のダイジェスト
人生のダイジェストを集めたフォトブックは、全てのページが見ごたえある人生の集大成です。幼い頃の自分を支えてくれた両親の姿。がむしゃらに頑張っていた頃の自分の姿。懐かしい写真に励まされる…。
全部知ってる過去のことなのに、なぜか未来の自分へのエールになってる…。写真には摩訶不思議なチカラが宿っているようです。ご依頼いただいたお客様のフォトブックですが、まず2冊のレイアウトが仕上がり、これからお客様にレイアウトを確認していただきます。
毎回ドキドキものなのですが、一生懸命取り組んだので、きっと喜んでいただけると信じて提出しています。
「父の日」、「お盆」、「敬老の日」。この時期は、写真整理をはじめるのに適しています。古くてかさばるアルバムやプリント写真をちゃんと整理して、ちゃんと残したいと思ったら『おくってフォトブック』に気軽にご相談ください。
懐かしい写真をキレイに整えると、きっと心豊かなコミュニケーションが生まれ、思い出との新しい時間が動き出すことでしょう。
明日、6月1日は「写真供養の日」です。皆さまからお預かりしたお写真をお焚き上げします。皆さまに代わって、しっかり手を合わせて供養させていただきます。後日ご報告もさせていただきます。
ご安心くださいませ。