施設に入居するお母さんのために、息子さんからご依頼いただいた事例を紹介しています。
施設に入居するお母さんに、これまでの人生をまとめたフォトブックを持たせてやりたい…と、心やさしい息子さんからお問い合わせがありました。
アルバムが数冊とUSBに保存している写真があるそうです。残したい写真には付箋をして送るので、他の写真は私どもにおまかせいただき1冊にまとめて欲しいとのことでした。後日お客様からの箱が届き、中を確認すると、アルバムが6冊と大きいサイズの台紙に貼られた写真が5枚、さらにUSBのデジタル写真データが81枚、合計1,166枚の写真が入っていました。アルバムや台紙写真67枚に丁寧に付箋が貼られていています。高齢のお母さんが人生を振り返る際、重たくて負担にならないよう、どのように1冊にまとめるか3つのプランを考え、提案させていたいただき、息子さんに選んでいただきました。
明るく聡明な少女時代から学生、社会人、そして結婚。美少女と呼べる容姿から簡単に予想することができましたが、学生、社会人と年齢を重ねるごとに美しい女性へと成長。息子さんにとってさぞかし自慢のお母さんだったことでしょう。母になってからも笑顔が印象的なお母さんは、その活発な行動力と美しさで周りを明るくしている様子。随所にキラキラ輝いているシーンが見受けられます。
新たに185枚にまとめたフォトブックのレイアウトをご確認いただいた際に、「母のためと思っていたけれど、私や兄、それに親戚用として全部で4冊つくってください。」と連絡をいただきました。お母さんのこれまでの人生のダイジェストをまとめた1冊を共有することによって、みなさんの心がつながるような気がします。
きっとご家族の太陽のような存在だったお母さん。お母さんが施設に転居してしまうのは、ご家族にとってとても寂しいことです。もちろんお母さんにとっても…。
今回ご依頼いただいた“べすとフォトあるばむ”が、少しでも慰め役になれることを願っています。