フォトブックづくりに携わる中で感じた
様々なエピソードをご紹介します。
写真整理方法やフォトブックづくりで迷ったら、
こちらのエピソードを参考にしてみてください。
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- 写真は未来への、文字の無い手紙かも知れません。
目次
1.未来に残す
2.未来に渡す
3.未来に託す未来に残す
写真を整理するという行為は、ただ物を片付けるだけではありません。
それは、自分の足跡を辿り直し、自分自身を再発見する旅でもあります。
過去の写真を見ると、若かりし頃の自分や家族の笑顔、何気ない日常の瞬間が映し出されています。それは忘れかけていた思い出だけど、間違いなく今の自分を形成した大切な瞬間。アルバムを開くたびに、その頃の自分を振り返り、懐かしさとともに「こんなにも素晴らしい人生を歩んできたんだ」と感じることができます。
したがって、写真は単なる記録ではなく、自己肯定感を育む宝物です。
過去を振り返ることで、「自分はここまでよく頑張ってきた」と、自分を認め、愛せるようになります。そして、次の世代に自分の軌跡を伝える手段となり、家族との絆をより一層深めることができます。
思い出を共有することで、家族の歴史が一つの物語として紡がれ、未来に受け継がれていくのです。未来に渡す
写真はただの画像ではありません。それは心に刻まれた大切な記憶の一部。
何十年も前に撮られた一枚の写真が、過去の記憶を鮮やかに蘇らせ、心を温かく包んでくれます。アルバムを手に取ると、忘れかけていた家族との絆が再び強く感じられます。古い写真を整理することで、自分のルーツを再確認し、家族の物語が新たに紡がれていきます。未来に託す
懐かしいアルバムに詰まった写真たち。それらは、単なる過去の記録ではなく、私たちの人生の物語を彩る重要なカケラです。
『おくってフォトブック』は、そのカケラひとつ一つを拾い集め、キラキラと輝く瞬間を掘り起こし、価値ある場面だけを選び出し凝縮した、ダイジェストなフォトブックを創り上げます。それは、過去を敬い、未来へと繋ぐためのとても気高くて、大切な作業です。写真をちゃんとまとめて、未来に残すためには、お客様のご協力なくして実現することはできません。永遠に受け継がれる冊子づくりを目指して、ご一緒に写真整理に取り組みましょう。今ある写真を未来のために残すことで、家族のルーツを守り、これから先の人達への絆を強める贈り物となることでしょう。 - これからの写真整理について
目次
1.今を生きる私たちが、ちゃんと決める
2.思い出を、手に取る喜び
3.思い出を綴るフォトブック今を生きる私たちが、ちゃんと決める
スマートフォンやデジタルカメラの普及で、私たちは以前よりもはるかに多くの瞬間をカメラに収めるようになりました。ひと昔前のフィルムカメラの時代に比べ、シャッターを切る回数は約10倍に増えたと言われています。
富士フイルムの調査では、スマートフォンに保存されている写真は一人当たり約平均500枚、10代の女性に限れば1000枚の写真が保存されています。しかし、その膨大な写真が、実際にプリントされ、手に取られることはわずか15.4%に過ぎません。
デジタルの便利さに慣れてしまった私たちは、かつてのように写真を手に取って眺める時間を失いつつあります。けれども、ふと立ち止まり、昔のアルバムを開くと、そこには時間が刻まれたかのような温かさが宿っています。何十年も前の一枚が、私たちの心を揺さぶり、家族との絆を深めてくれます。写真が単なるデータにとどまらず、人生を彩る大切な記憶として残るためには、ちゃんと整理し、まとめることが必要です。
『おくってフォトブック』は、散らばったままの思い出を丁寧にまとめ、あなたやご両親、お子さんの人生を再発見する手助けをします。どんなにデジタル時代が進化しても、写真を手に取る瞬間の喜びは変わりません。次の世代に大切な記憶を託すなら、今こそ写真を整理し未来に繋げましょう。思い出を、手に取る喜び
現代の私たちは、手軽に写真を撮ることができる一方で、それらがデータとしてスマートフォンやパソコン、クラウドに埋もれていく現実に直面しています。
一方、昔のアルバムを開くと、そこには色あせた写真が詰まっていますが、その一枚一枚が人生の節目や家族との大切な瞬間を鮮やかに思い起こさせます。
ページをめくることで、何年、何十年も経った写真が、時を超えて感動を与えるのは、やっぱり手に取って眺めることでしか得られない喜びがあるからではないでしょうか?
写真整理は、自分自身と向き合う時間でもあります。「この瞬間があったからこそ、今の自分がある」という気づきとともに、自分の人生を肯定できる。心に秘めた感情や思い出が再び浮かび上がり、幸福感が広がっていく。写真は、あなたの心の中にいつまでも生き続け、家族や大切な人たちとのつながりを、きっと深めてくれます。思い出を綴るフォトブック
『おくってフォトブック』は、そんな思い出を整理し、上質なフォトブックとして次の世代に引き継ぐお手伝いをします。デジタルデータだけでは伝えきれない温もりや記憶の重みを、すっきりコンパクトなフォトブックというカタチで手に取り、家族とともに楽しんでいただける瞬間をお届けします。
これまで沢山の写真整理のお手伝いを通して感じることがあります。
『おくってフォトブック』をご利用いただいたお客様は、写真整理に真剣に取り組み、仕上がったフォトブックを見るとき、そのヒトやご家族、ご親族やご先祖様の生き方を見るのではなく、生かされてきたことを再認識しているようです。
だから、フォトブックを見る度に、幸福感が膨らみ、感謝と自己肯定感が強化されるのだと思います。
「写真は生き方を写しているのではなく、生かされ方が写っている」。
さぁ、私たちとご一緒に写真整理に取り組みませんか? - 神奈川県からお客様が来られた件について
目次
1.ノスタルジーが最高のスパイス
2.愛と尊敬の念
3.7冊のフォトブック
4.写真整理は未来へのメッセージノスタルジーが最高のスパイス
先日、『おくってフォトブック』に、特別なお客様が神奈川県からお越しくださいました。60代の女性で、今回のご依頼はアルバム類20冊、バラのプリント写真約750枚、合計で4,761枚の写真を整理し、新たに再編集したフォトブック7冊にまとめ、フォトブックに未掲載になった3500枚のプリント写真を全てをデータ化するというご依頼でした。
しかし、このお客様の場合、ただ写真を送るだけではなく、ご本人が直接岡山まで足を運び、自分の目で写真を一枚一枚確認、選別したいという強いご希望を持っての来社でした。これまで神戸、広島からご来社いただいたお客様はおられましたが、神奈川からとなると新幹線でも約3時間半の遠距離です。お客様の今回の写真整理に対する熱い想いに、非常に感銘を受けました。愛と尊敬の念
そのお客様にとって、今回のフォトブック制作はただの「写真整理」ではありませんでした。むしろ、ご両親、そして自身の人生の節々をしっかりとカタチに残し、未来へとつなぐ「大切な使命感」があったのです。お客様の言葉から、先人方への深い尊敬の念と、思い出をちゃんと残すことへの強い責任感を感じました。お父さんは、食の研究者として国内外で活躍し、日本の食文化を広めるために多くの業績を残されたそうで、自分自身の手で丁寧に整理し、フォトブックにまとめたいという熱意がひしひしと伝わってきました。
写真整理というと、つい「面倒な作業」と思われがちですが、お客様にとってはそうではなく、まさに一枚一枚の写真を慈しむように、アルバムをめくり、写真を手に取り、思いを馳せておられるようでした。7冊のフォトブック
今回まとめる写真は、
①ファミリーⅠ : ハードタイプ60P(写真約300枚)+コメント
②ファミリーⅡ : ハードタスイプ60P(写真約300枚)+コメント
③ルーツ・両親幼少期 : ハードタイプ20P(写真約80枚)+コメント
④両親結婚前・結婚・ハネムーン : ハードタイプ16P(写真約60枚)
⑤両親旅行 : ハードタイプ48P(写真約230枚)+コメント
⑥お父さんビジネス : ハード36P(写真約160枚)+コメント
⑦お客様海外 : ハードタイプ32P(写真約130枚)+コメント
上記の7冊です。
まさに人生の縮図とも言える内容で、特に印象的だったのは、お客様の「両親の姿をしっかりと残したい」という強い思いです。お母さんが亡くなられた後も、お客様の中ではその思い出が色褪せることなく、大切に抱かれているのが感じ取れました。ご高齢のお父さんに対しても同様で、お父さんの仕事ぶりや、日本の食文化を広めるために海を越えた挑戦の数々を、お客様は誇らしげに語ってくれました。
お話を伺う中で、お客様の人生観や家族への愛が溢れ出るように感じられました。お客様自身も行動派で、大学時代にはヨーロッパへ約半年間滞在し、一般家庭にホームステイしながら現地の文化や生活を体験したそうです。その時の写真を見ながら、現地の子どもたちの話をする表情はとてもイキイキとしていて、豊かな経験を積み上げてきた方独特の感性を感じることができました。
写真に文字はありませんが、だからこそ写真を通して伝わってくる大切な何か…確かに“何か”があることを実感させていただきました。
写真を整理すること、それはただ「モノ」をまとめるだけではありません、お客様のように、思い出を通じて家族の歴史を振り返り、感謝し、未来へと受け継ぐ行為です。それは一人の人間としての責任感であり、人生の中で最も大切な「家族」との絆を再確認する行為でもあります。
お客様は「フォトブックを作る」という目的をはっきりと持っており、そのために時間を惜しまず、自らの目で全ての写真を確認し、選び抜きました。私たちにとっても、お客様の期待に応えることは非常に重要な使命です。お客様の思い出をカタチにし、最高の仕上がりを提供することが、私たちの責任であり、喜びでもあります。写真整理は未来へのメッセージ
写真整理を通じて得られる達成感、家族との絆の深まり、そして「自分の人生を大切にまとめた」という安心感。これは『おくってフォトブック』を利用するお客様にとって、非常に大きな心理的ベネフィットです。今回のご依頼を通じて、私たちも改めてその価値を実感しました。
お客様がわざわざ岡山まで足を運び写真選別を行った姿勢には、恐縮と同時に心から尊敬の念を抱きます。私たち『おくってフォトブック』が、お客様の思い出を未来へとつなぐお手伝いをできることを、誇りに思います。そして、お客様にご満足いただけるフォトブックをお届けするため、全力で取り組むことをここに誓います。 - ちらばっている思い出写真の整理について。
目次
1.これ以上アルバムは増えません
2.どうして思い出を残すのか…
3.まずはデジタルデータで残す
4.再編集したフォトブックでも残す
5.写真整理をはじめましょうこれ以上アルバムは増えません
写真のデジタル化やデータ化が進む現代。
昭和や平成時代のように、思い出のシーンを現像して、プリント写真をアルバムに納める習慣はなくなりました。
時代の変化に伴い、ひと昔前のように、重くて、大きくて、分厚いアルバムが増える心配は今後はありません。
そうです。お手元にある大量の写真さえちゃんと整理すれば、古いアルバムや大量のプリント写真に関しては、今後の心配事はなくなります。
それでは、今あるアルバムやバラバラのプリント写真を、どのように整理したらよいのでしょう?
『おくってフォトブック』が推奨しているのは、“いい写真”を選別してすっきりコンパクトにまとめたフォトブックとデータ、2つのカタチで大切な思い出を残す整理方法です。どうして思い出を残すのか…
古い写真には、ご自身だけでなく、ご先祖様をはじめ様々な先人が写っています。当然のことですが、その方々がいなければ、あなたは今ここにいません。
そんなこと、あなたはあまり気にならないと言われるかも知れませんが、もし、これから先の世代が自分のご先祖様の姿を知りたいと思った時、あなたがちゃんと写真を残していなければ、見ることができません。
写真でルーツを辿ることができなくなり、歴史が途絶えてしまうのです。
ちゃんと写真を残すことは、昭和・平成・令和の時代を生きる私たちに課せられた、責務ではないでしょうか。まずはデジタルデータで残す
古いアルバムや大量のプリント写真は、物理的にスペースを取るだけでなく、経年劣化も引き起こすので、データ化するのが一番です。
データ化することで、スペースや劣化の問題を同時に解消することができます。ただ、データ化には大きな問題が2つあります。
まず1つ目は、何の前触れもなく、突然消えてしまったり、データが壊れてしまって、見ることができなくなる危険性があることです。
データをコピーしていろんな所に保存しておけば、いいのですが、ただデータ化するだけでは安心できません。
もう1つの問題は、データ化すると思い出の写真を見なくなるという問題です。
『おくってフォトブック』にご依頼いただくお客様の中にも、「写真をデータ化したんだけど、データだと写真を見なくなったのでフォトブックにまとめ直したい」と言われる方がおられます。
どうやら、アルバムを開いて「これ見て見て」なんて言いながら、思い出を共有する雰囲気とデータを見るのとでは勝手が違うようです。再編集したフォトブックでも残す
そこで、思い出の写真を残すもう1つのカタチが、フォトブックです。
古いアルバムは、重くて大きくてぶ厚かったので、取り回しが悪く、写真を見るのに一苦労でしたが、再編集したフォトブックは、すっきりコンパクトなので、いつでも気軽に懐かしい思い出を楽しむことができます。
あれほど重くてぶ厚かったアルバムを、どのようにしたらすっきりコンパクトに変身できるのかと言うと、ムダな写真を排除して、見どころだけを集めた写真集に再編集するからです。ピントがぼけているもの、ブレているもの、暗いもの、誰を撮っているのか分からないもの、何処の風景なのか分からないもの、被写体が切れているもの、目をつぶっているもの、イケてない表情のもの、同じような写真などを1枚1枚チェックし、セグメントすることで、いい写真だけが凝縮された、ベストショットを集めた写真集に再編されます。
こうすることにより、どのページを開いてもステキな写真ばかり。これまで以上に刺激的に思い出を堪能することができます。
紙は2千年以上の歴史を誇り、これまでも貴重な記録を現代に残してくれました。古いアルバムも少し手を加えてダイジェスト版に減容することにより、新たな魅力を発揮してくれます。写真整理をはじめましょう
『おくってフォトブック』は、家族の思い出をすっきりとコンパクトにまとめるサービスです。多くのお客様から「出来上がりを家族みんなで楽しみにしています」と期待のお声をいただきます。そこには、写真整理を通じて家族が再び一つになる期待感と、共に過ごした時間を再び共有できる喜びが込められているように感じます。
整理された写真を見ながら、家族が集まり、思い出を語り合うことで、家族の絆がさらに強くなるのではないでしょうか。
写真整理は、単なる写真の整理ではありません。それは、家族が心を一つにして、家族の歴史を次の世代へと繋ぐ大切な作業であり、家族の物語を紡ぐことでもあります。『おくってフォトブック』は、デジタル時代だからこそ、手に取ってめくることのできるフォトブックが持つ価値を大切にし、同時にデジタルの便利さを皆さんにお届けしたいと思っています。 - いつから写真撮影の際に、「ピースサイン」をするようになったのか?
目次
1.ブイからピースへ
2.ピース、ピース、ピース
3.私たちも検証してみました
4.サインはV
5.お客様のご要望に寄り添う写真整理ブイからピースへ
今年の7月19日に放送された、NHKの「チコちゃんに叱られる ! 」で、
カメラを向けられて「はい、チーズ」と言われると、お調子者の誰かが必ずピースサインをしますよね。それはなぜか?というクイズが出題されました…。
その答えが「1972年のカメラのCMで、井上順さんがアドリブでピースサインをしたから~」だったのです。皆さんご存じでした?番組では、“ピースサイン”が生まれるまでを歴史を遡り検証していきました。
第2次世界大戦中、ドイツに制圧されたベルギーの偉い人がVictoire(勝利)の頭文字のVのカタチを指でつくってVサインを示したことからはじまり。終戦の1945年、ドイツに勝利したイギリスのチャーチル首相が群衆の前でVサインを披露し勝利を宣言したことが、Vサインが世界中に広がるきっかけになったと言っていました。当時はまだ「ピース」ではなく「ブイ」だったのです。ピース、ピース、ピース
番組の検証は、さらに続きます。
1969年のアメリカ。愛と平和をテーマに約50万人が集まったコンサートで、当時カリスマ的人気を誇っていたジミ・ヘンドリックスが、ベトナム戦争への反戦の想いを込めてアメリカ国歌を演奏しながらVサインをしたそうです。これが勝利の「ブイ」から平和の「ピース」に変化するきっかけになったそうです。その後アメリカで反戦運動の広がりとともにVサインを掲げ「ピース、ピース」とデモ活動を行ったことから、平和への意思表示として“ピースサイン”が世界中に広まった、とのことでした。それから遅れること3年…。1972年にCM撮影でアメリカを訪れた井上順さんが、良くわからないまま“ピースサイン”をぱくった……いやいや“ピースサイン”に感銘を受けて、アドリブでやった…。それが日本で爆発的に流行って、写真撮影時の伝統的儀式になったということでした。私たちも検証してみました
NHKが言うんだから間違いないと思いますが…、日ごろから大量の写真を扱っている仕事柄、少し気になります。そこで、これまでのお客様からお預かりした大量の写真から、日本でいつ頃から“ピースサイン”がはじまったのか、独自調査してみました。
まずは1969年、ジミ・ヘン以前はどうだったのでしょう?1950年代(昭和25~34年)の女子高生と男子高生の写真です。
誰か一人くらい“ピースサイン”をしていてもよさそうなシチュエーションなのですが、当然のことながら一人もいません。次に1960年代(昭和35~44年)の写真を検証。この当時も、大人も子どもも、誰一人として“ピースサイン”をして写っていませんでした。
そして、いよいよ本命1970年代(昭和45~54年)です。上記の写真は1975年のものです。今なら絶対“ピースサイン”をしている状況の写真なのですが、していませんね~…ところが ! !
集合写真なので見落としていましたが、二人の男の子が“ピースサイン”をしています ! ! 井上 順さんがCMで“ピースサイン”を披露した、1972年です。
しかも日付が11月9日。“ピースサイン”が世間に浸透するまでの時間を考慮すると、とても説得力があります。やっぱり子どもたちは、この手の流行りものに敏感です。この写真をきっかけに、1977年(昭和52年)と1978年(昭和53年)に“ピースサイン”が登場 ! ! 当時は、シャイな大人たちよりも、子どもたちが大活躍です。
1980年代(昭和55年~平成元年)には、“ピースサイン”がパンデミック状態に。一気に蔓延したようです。子どもを中心に、若い人たちはみんな“ピースサイン”。カメラを向けると「ピ~ス」と笑顔で言うのが定番になりました。
そして、この頃から撮影者と被写体の新たな戦いがはじまりました…。撮影していることが被写体に見つかると、みんな「ピ~ス」と言いながら“ピースサイン”をするものだから、自然な笑顔と撮ることができません。特に子どもたちは手に負えない状態。カメラを見ると「ピース」「ピース」と駆け寄ってくるありさまです。当時は、とにかく子どもたちの間で“ピースサイン”が流行っていたようで、ヒトはいったい何歳から“ピースサイン”をはじめるのか調べたところ。保育園の写真から、2歳からはじめることが分かりました(笑)。大人から年齢を聞かれた時、指で示す際にたまたまカタチが一緒なので、いい訓練になっていたようです(笑)。サインはV
ここまでNHKの番組の流れに沿って、なぜ“ピースサイン”をするようになったのか?を検証してきましたが、今回“ピースサイン”について調べていると、NHKの番組が取り上げていない真実に出会うことができました。
真実…それは「サインはV」の存在です。
「サインはV」とは、マンガが原作で1969年(昭和44年)10月~1970年(昭和45年8月)まで放送されていた女子バレーボールのドラマで、平均視聴率32.3%、最高視聴率は39.3%を誇る大ヒットを記録した超スポ根ドラマです。1970年に大人気ドラマは終了しましたが、視聴者からの熱い要望から、1973年(昭和48年)には、第2弾の放送がはじまりました。ご覧ください。“Vサイン”です。
日本にチョキのカタチを広めたのは、「サインはV」の貢献度も高いのではないでしょうか? ジミ・ヘン、平和への願い、井上順、サインはV、これら4つの要素が絡まり合って、融合して“ピースサイン”は何物にも代えられない不動の地位を築いたのではないでしょうか…。
大量の“ピースサイン”の写真に困っておられる方、『おくってフォトブック』にお任ください。ちゃんと整理された思い出の写真は、貴重な未来への贈り物になります。ご一緒にアナログ写真の整理に取り組みましょう。ちなみに「はい、チーズ」は、英語で「Say cheese(チーズと言って)」と言っていたことに由来しているそうです。「チー」と発音するときに顔が笑顔になることから使われるようになったと言われています。
※NHK(2024年07月19日放映)、「なぜピースをする」より