供養としての写真整理とフォトブック制作

目次
1.最後まで写真を大切に扱う
2.写真は、小さな詩でできている
3.過去との対話
最後まで写真を大切に扱う
『おくってフォトブック』の「全部おまかせコース」を選ばれるお客様の約80%が、写真供養(お焚き上げ)を希望されています。その事実から、「全部おまかせコース」で写真供養を選ばれるお客様の多くは、写真整理をただの作業ではなく、一種の心の整理と捉えられているのではないかと思います。写真1枚1枚には、過ぎ去った時間と共に生きた人々の息吹が宿っています。ご先祖や愛した人々の写真を手放すことは、その人たちへの最後の供養であり、心からの別れの儀式となります。写真供養を求める多くのお客様は、物理的なスペースを解放するだけでなく、心理的な平穏も求められているようです。
『おくってフォトブック』は、そんなお客様の期待に応えるために、写真一枚に込められた価値を理解し、それを大切に扱い供養することで、過去の美しい記憶を称え、慈しみます。
6月1日“写真の日”を迎えるにあたり、『おくってフォトブック』では現在、写真供養の準備を進めています。お客様からお預かりしたアルバムから1枚1枚丁寧にプリント写真を剥がし、箱に詰めてお焚き上げに臨みます。
お客様の写真供養に対する想いは、ただ過去を清算するのではなく、過去の大切な人々と心の中で会話を交わし、感謝と尊敬の気持ちを未来へと受け継ぐ大切な儀式と考えられているように思います。写真整理の代行、委託業務を行っている『おくってフォトブック』ですが、ただ写真を整えるだけでなく、お客様が大切な写真に抱いている想いまでもちゃんと整理できるよう、お役に立てることを願っています。
写真は、小さな詩でできている
一枚の写真には、言葉にしきれない想いが詰まっています。声なき語りかけ。目線の先にある未来。空気の匂い。肌の感触。それは、日記でも手紙でも語り尽くせない、文字のない静かな詩のようなものです。そしてその詩は、写真整理という時間を通じて、再び誰かに見られる準備が整えられます。これは単なる「モノの整理」ではありません。眠っていた詩に、もう一度息を吹き込み、読み手へと手渡す創作でもあります。フォトブックのページを開くたび、過去の物語は少しずつ鮮やかになっていきます。まとめるということは、慈しむこと。選ぶということは、人生の詩を編むこと。そんなふうに、静かに自分の時間と向き合えるひとときを、『おくってフォトブック』はしっかりとサポートさせていただきます。
過去との対話
人の記憶は不思議です。大切なことほど、心の奥深くにしまい込まれ、ふとしたきっかけでパッとよみがえります。これこそが、“不思議な写真の力”。
1枚の写真が、まるで心地よい風のように記憶をゆらし、瞬時に眠っていた記憶を呼び覚ますことがあります。したがって、写真整理は過去を閉じ込めるための作業ではありません。むしろ、未来に居場所をつくる作業です。家族が何気なくフォトブックのページをめくったとき「ああ、このとき父はこんなふうに笑っていたのか」と感じられる。その瞬間、思い出は、時間を超えて心の中で生き続けます。あたたかく、やわらかく。家族の軌跡を、まとめて未来に届ける…。そんな写真整理の時間が、人生を慈しむきっかけになれば嬉しいです。
これからも、お客様の大切な写真を丁寧に扱い、それぞれの家族のストーリーを最適なカタチで残すことを使命とし、『おくってフォトブック』は皆様の写真整理を全力でサポートしてまいります。