古いアルバムやプリント写真を整理してまとめる場合、気を付けないといけない大きなポイントが2つあります。
それは、時系列の整理と写真の選別。「セルフコース」の場合はお客様が時系列を整え、残したい写真も選んで印をしていただいているので問題はありませんが、「おまかせコース」や「全部おまかせコース」の場合は、お客様から送られてきた写真を受け取った後、私たちが責任を持って時系列を整え、残すべき“いい写真”を選別しなければなりません。時系列に関しては、アルバムに貼られている写真ならば元のアルバムの流れをベースにして時間の流れを予測することができますが、ジャンル分けされていないバラ写真の場合は、探偵さながら一枚一枚隅々まで見落とすことが無いよう日付の確認を行います。写真に日付がプリントされているものはいいですが、日付がまったく分からない場合は、主人公の誕生日や入園、卒園、小学校の入学、卒業などを頼りに写真の年代を割り出します。誕生日が分からない場合は、成長度合いで年齢を推測したり、その時の服装や髪型、季節や看板、場所など、ヒントになりそうなものをくまなく探して、時系列を整えていきます。室内の写真であれば、写りこんでいるカレンダーの日付やテレビ番組の内容などをルーペで覗いて探求することもあります。できるだけ正しい時系列を追求し努力しますが、どうしても分からない場合は、お客様にお聞きしています。ただお客様もお忙しいので、私どもが自助努力をとことん行ったうえで、どうしても判明できない場合の最後の手段ですので、どうぞご理解いただきご協力いただけると幸いです。
もう一つのポイントは、写真選別です。結婚、子どもの誕生、お宮参り、入園、遠足、家族旅行、さまざまなライフイベントがありますが、それぞれのライフイベントの中で“いい写真”を優先的に残すようにしています。私たちが意識しているのは“いい写真”を残すことです。「写りがいい写真」と“いい写真”は少し違います。「写りがいい」それだけを判断基準にしてしまうと、各ライフイベトの中で写真枚数が偏ったり、へたをすると写真が1枚も残らない事態が生じてしまいます。したがって、単に「写りがいい」写真だけで選ぶのではなく、全体のバランスを見ながら“思い出としての価値”“先人へのリスペクト”を尺度に加えて、写真選別を行っています。お客様から「なかなか写真を選ぶことができない」というお声をいただくことがあります。もしかすると、思い入れが深い当事者よりも、これまで沢山の経験を積んだ第三者である私たちの方が、合理的かつ効率的に写真選別を行えるのかも知れません。写真選別に関しは、最終的にレイアウト(写真の配置)をお客様にご確認いただくので、どの写真が残ったのかチェックしていただけるのでご安心ください。
もう1点追加ですが、昔の写真はサイズがバラバラの場合が多く、これがレイアウトする際の課題となります。サイズが不揃いのプリント写真を不規則なレイアウトに感じさせないよう、魅力的に仕上げるためには、デジタルデータ化した際のサイズ調整やこれまで積み重ねてきた経験と技術、そしてお客様に寄り添う想いがなければなりません。お客様にレイアウトの確認をしていただいて、ご満足のお言葉をいただけた時は、毎回小踊りしたくなるくらい嬉しいものです。
現代のように、とりあえずスマホで簡単に撮れる写真ではなく、みんなで見るために撮った昔の写真は意味合いが違います。それだけに、私たちは責任を持って写真整理のお手伝いをさせていただいています。
昔のアルバムやプリント写真をちゃんと整理して、ちゃんと残したいと思ったら『おくってフォトブック』にお気軽にご相談ください。まとめたい古いアルバムや整理したいプリント写真を箱に入れて送ってください。できれば、どのように写真をまとめたいのかご要望を書いたメモを同梱していただけると助かります。ご要望を記載するのが難しいのであれば、そのまま送っていただいて結構です。写真が届いたら、こちらからお客様にご連絡し、どのようなカタチで写真整理を行うのがいいのかヒアリングさせていただきます。お客様に納得していただける写真整理に取り組みますので、ご安心ください。
コメント