今回は、昨年夫を亡くされた奥さんからのご依頼のケースをご紹介します。
「夫の遺品の写真を片付けなければと思っていましたが、整理する気力が残っていません。」「写真の整理をお任せできますか?」とご連絡をいただき、「アルバムやバラのプリント写真を箱に入れて送ってください。」とお応えしました。
後日お客様からの荷物が届き、箱を開けると中には、アルバムが3冊と台紙の写真が2枚、封筒に入ったバラの写真が223枚、合計336枚の写真が入っていました。336枚の写真の内、8枚に付箋が貼られていて、この8枚は必ず残して欲しいとメモが添えられていました。ご主人の写真を1冊にまとめたいとのご依頼でしたので、いつものように、まず全ての写真の時系列をチェックし並べ直し、主人公の成長過程や行事、事柄、時間の流れを把握します。その後、写りの良い(インスタ映え)写真の選別に取り掛かります。今回、8枚の写真はお客様が選んで付箋が貼っていましたが、その他については「選べません」と書かれていて、ご主人を亡くされたショックや悲しみがまだ癒されていないことが察せられます。
写真内容を吟味し、336枚の写真から120枚を選別し、ハードタイプ28ページのフォトブックをご提案。お見積りに「◯◯ ◯◯様の人生」とタイトルを付けて、確認していただきました。すると、お見積りをご覧になった奥様さんから「◯◯ ◯◯様の人生というタイトルを見てハッとしました。もう少し写真を集めるので、少し待っていただけますか。」とご連絡いただきました。写真整理に後悔は絶対禁物です。特に亡くなった方の写真整理は特別です。つくるよりも前に、後世に残すべき写真を集めることが大切です。
後日追加の写真、34枚が届きました。そして再度写真選別を行い、レイアウトをご確認いただき、印刷・製本を行い、ご主人の人生の軌跡をしっかりと辿ることができるフォトブックが完成し、お届けすることができました。
少年から学生になり、社会人となって理想の女性と出会い、かけがえのない家族を築き、支え続けた男性の歴史が詰った1冊。このフォトブックによって奥さんの喪失感が癒えることはないでしょうが、少しでもなぐさめになれることを祈っています。
「大量の写真を整理したい ! 」「たくさんのアルバムを1冊にまとめたい !」「アルバムの写真とバラバラの写真をミックスして、ちゃんと写真をまとめたい ! 」など、写真整理に関するお悩みは、ぜひ『おくってフォトブック』にご相談、お問い合わせくだい。
ご一緒に、後悔することがないベストな写真整理を行いましょう。
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