以前エピソードで紹介したお客様から、とても丁寧なアンケートを送信していただいた。弊社が岡山であることから、前作のNHK朝ドラ「カムカムエブリバディ」(岡山・大阪・京都が舞台)になぞらえてご依頼人としての想いを綴っていただきました。
「カムカムエブリバディ」の物語りのカギを握る“英語”と“ジャズ”。お父様の写真整理の際、ピアノを演奏しているシーンが度々登場していましたが、その理由が今回分かりました。お父様は幼少期を海外で過ごしていましたが、終戦を迎え命からがら帰国。その後、進駐軍でピアノを弾くアルバイトやって学費を工面。そこで“英語”と“ジャズ”、ついでにお酒を覚えられたそうです。ちょうど「カムカムエブリバディ」と同じ時代で、物語りのカギを握る“英語”と“ジャズ”も重なることから、ドラマを通してお父様の苦労と夢に向かって果敢に前進する姿がオーバーラップして、毎日感慨深く視聴していたと綴られていました。本当にたまたまですが、弊社が岡山である幸運に便乗して私たちもしばし感動に浸らせていただきました。
お父様とご自身、そしてご家族、3種類のフォトブックを合計6冊ご依頼いただき、三世代のご家族の絆を拝見させていただきました。その絆の強さは、戦後の混乱の中帰国し、自身の努力で歩むべき道を切り開いてきたお父様から脈々と受け継がれてきたのだと思います。
いくつになっても、離れて暮らしていても、もう会えなくなっても、誰もがみんなふいに家族と過ごす時間が欲しくなったり、家族と過ごしたあたたかい時間を再確認したくなる時があります。そんな時、たとえ写真であっても懐かしいあの時のイメージを思い出すことができれば、少し心がやすらぐことができます。「おくってフォトブック」を通して、写真に刻まれた懐かしい記憶に包まれて、豊かな時間を過ごしていただけることを祈っています。
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